入局希望の方へ
Resident

入局者の声

細谷 誠

入局年2012年

専任
講師

臨床しながら「基礎研究」
してみませんか?

「研究ってよくわからないし、難しそう。」「とっつきにくそう。」「日々の臨床で手一杯で、時間が中々とれない。」「なんで、わざわざ臨床医になったのに研究のことなんて考えないといけないの。」

このページをみる若手の先生方の多くが、おそらく「基礎」「研究」という言葉を聞いてどれか少なくとも一つくらい一度は思ったことがあるのではないでしょうか(もしかしたら、全部思ったという先生もいるかもしれません)。日々の臨床では、研究をあまり意識することがないので、当然かと思います。
では、逆に日常の診療の中で、「この病気どうして治らないのだろう」「治したかったのに、なんで治せなかったのか悔しい」、と考えたことはないでしょうか。きっと、こちらも初期研修や後期研修を過ごす中では何度か思ったことがあることでしょう。こんな疑問を感じて、時に悔しい思いをしたことがある人は、研究の最初のステップをクリアしていますしきっと研究に向いています。
このような疑問の多くは、教科書を読んだり論文を探したりすれば解決します。しかし、時にはまだよくわかっていないことにぶつかることもあることでしょう。この「臨床上の素朴な疑問」を認識することが「研究の第一歩」であり、そして(すこしでも)自分で解決できた時の喜びが、「研究の醍醐味」です。臨床で感じた悔しさはきっとバネになることでしょう。

当教室では、臨床経験を積むだけでなく臨床研究、さらにはそこからの基礎研究にも力を入れています。実際、私は大学助教として臨床業務を行いながらも日々研究対象である内耳に関する基礎実験を行う生活を行っています(特にヒトiPS細胞および小型霊長類モデル動物であるコモンマーモセットを使った研究が得意分野です)。臨床医だからこその研究課題選びと「感性・直感」を大事にして、「臨床的課題の基礎的解決」を目指しています。その他にも多くの先生方が研究に従事しており、臨床にも研究にも全力をつぎ込める環境が当教室には整っています。
ぜひ、若い力の積極的な挑戦を待っています。一緒に研究してみませんか?

松居 祐樹

入局年2016年

(現・がん研有明病院所属)

今までにない気づきや学びが多く、
とても刺激的です。

私は現在、耳鼻咽喉科医として10年目を迎え、大学病院での勤務は2年目になります。耳鼻咽喉科専門医を取得した後の3年間は、国内留学という形でがん研有明病院に勤務していました。
入局して最初の5年間は関連病院で幅広い領域の診療をしておりました。さまざまな患者さんの診療を通して、頭頸部がんに興味を持つようになり、将来的にはこの分野を極めたいという気持ちが芽生えました。大学病院に戻ることも選択肢でしたが、より専門性の高い環境で学びたいと考え、頭頸部がん診療に特化したがん研有明病院での勤務を選びました。
そこでは、多くの再建手術に携わる機会があり、手術経験を積むには最高の環境でした。また、がん研には様々な大学から先生方が集まっており、これまでの環境では得られなかった新しい視点や学びも多く、とても刺激的な毎日でした。
現在は大学病院で、がん研で得た知識や技術を生かしながら診療にあたっています。これまで多くの症例を経験してきましたが、慶應でも日々新しい発見があり、耳鼻咽喉科医としての成長に終わりがないことを実感しています。
このような貴重な経験を積むことができたのも、医局の先生方のご理解とご支援があってこそです。心から感謝しています。慶應の医局は、一人ひとりの将来像ややりたいことを尊重し、真剣に向き合ってくれます。耳鼻咽喉科に興味がある先生は、ぜひ一度見学にいらしてください。お待ちしております。

井手 健太

入局年2023年

幅広い経験を積み、若いうちに
研究・臨床の基礎を築く

入局後、はじめは慶應義塾大学で半年間勤務し、耳鼻咽喉科医としての基礎や病棟対応などを丁寧にご指導いただきました。専修医向けの講義も頻繁に行われており、教科書だけでは学べない診療のコツなども教えてもらうことができます。また、各分野のトップを走る先生方の指導のもと、学会発表や論文作成にも携わることができ、アカデミックな面でも基礎を学ぶことができました。その後市中病院をまわり、現在は栃木県の足利赤十字病院で勤務をしております。慶應の関連病院は、地域の中核を担う症例数の豊富な病院が多いのが特徴で、若手の貴重な期間のうちに非常に多くの臨床経験を積むことができます。
さらに、医局全体で雰囲気がいいのも特徴的です。足利に来てからは、近隣の関連病院の一つである佐野厚生総合病院の耳鼻科医やコメディカルが運営する「佐野テニス部」の練習に誘っていただき、毎週汗を流しております。分野や病院の垣根を超えた良好な関係性があるからこそ、治療法や紹介先の選定で難儀した際も、円滑な医療連携を行うことができ、結果として患者様のためになる良い医療が提供できていると実感します。
楽しく働くことはもとより、大変幅の広い耳鼻咽喉科という分野の中で、やりたいことを見つけそれを実現することのできる医局だと思います。まずはぜひ見学にお越しください。医局員一同、心よりお待ちしています。

山中 歩美

入局年2024年

温かいご指導のもと
楽しい毎日を送っています

昨年は大学病院で各分野に精通する先生方から愛情あふれるご指導を賜り、沢山の新しいことを吸収した1年目を送りました。今年度からは市中病院で1人前の耳鼻科医として診療を任せていただく一方、まだまだ不勉強で悩む場面ばかりであり尊敬する先生方より毎日手厚いフィードバックをいただきながら精進しています。
耳鼻科に興味を持ったのはポリクリで経験した頭頚部癌の手術でしたが、慶應へ見学に伺った際、進路について親身になって相談に乗ってくださる医局員の先生の姿や、和気藹々としたチームの中で熱心な指導を受けながら生き生きと手術される若手の先生の姿を拝見し、素敵な人柄の方が集まる医局だなと思い入局を決めました。実際に働いてみると、緊急やロング手術の後は出前をとってくださったり、学会や実習の後は皆で美味しいものを食べながら労ったりと、楽しい会話が絶えない和やかな医局でした。このような交流のおかげで日々の診療の相談も大変しやすいです。
また、専門医取得に必要な学会発表は特に不安に感じる課題かと思いますが、私は1年目から学会発表を経験し、現在は英語論文の作成に取り組んでいるところです。これらも希少な症例の経験を得られる慶應の環境と、手取り足取り丁寧に指導くださった先生方のおかげです。
未熟な私ですが温かい先生方に恵まれ、充実した研修を送れています。少しでも興味を持ってくださった方は気軽に見学へお越しいただき、是非活気あふれる当医局の雰囲気を感じ取っていただけますと幸いです。

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